メンタルヘルスと労働組合
Q1.メンタル面で心配なのですが?
A.次のセルフチェックをしてみましょう。(YESにチェックを)
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38度ぐらいの熱で仕事を休むことは、他人に迷惑をかけると思う。
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手抜きは嫌い。几帳面でコツコツ仕事をするタイプだ。
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わりと気をつかい、宴会などでは場を盛り上げる方だ。
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根性はある方だと思う。
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嫌なことでも断れないやさしさがある。
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他人(上司、同僚)の評価を気にする方だ。
3項目以上当てはまる方は、うつ病に注意を!
職場のメンタルヘルスであてはまることは?
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うつ病などの心の病気は、精神が弱い人のなる病気である。
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社会的に意義がある仕事、活動をしている人は心の病気にはまずならない。
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職場における心の病気も早期発見、早期治療が大事。
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大事だと思うが、メンタルヘルスは労働運動にとって副次的課題だ
答えは全部×です。
Q2.職場のメンタルヘルスが悪化していると言われますが?
A.業種、職種を問わずメンタルヘルスの悪化が進行しており、生産性本部メンタルヘルス研究所の推測によれば、いまやサラリーマンの10%がうつ病やパニック障害をはじめとした不安障害(神経症)で苦しんでいます。
Q3.心の病気になる理由は、何でしょうか?
A.仕事でおこる病気は、心や体を問わず長時間労働でおこります。これは電通過労自殺裁判の最高裁判決でも述べられた国家的見解なのです。長時間労働でワーキングパワーの再生産が不十分(充電不足)となり、そこに心の負担となるストレスが加わってメンタルヘルスが悪化するというのが筆者(鈴木安名さん)の見解です。
Q4.職場のストレスは、対人関係から起きるのではないでしょうか?
A.それだけでは、狭いとらえ方です。職場のストレス(厳密にはストレッサー)には、リストラ、不安定雇用、出向・転籍、単身赴任、成果主義のような競争をあおりたてる賃金制度などがあります。
Q5.休んでいれば治るわけですか?
A.神経疲労が身体疲労と違うのは、ぐったりする不快なだるさで、休んでいれば回復するのではないことです。神経疲労の回復には積極的休養といって、スポーツや趣味でリフレッシュすることが必要になってくるのです。
Q6.労働のあり方が変化したことと関係あるでしょうね?
A.@異常な長時間労働がもたらされ A神経疲労を引き起こす業務が増え B成績主義の導入された などがあります。
Q7.対策として何が求められているのでしょうか?
A.メンタルヘルス対策とは病気の早期発見・早期治療ではありません。「1人の発病は職場の赤信号」なのです。結論をいえば、メンタルヘルス対策は組織的なものであるべきで、予防的な対策を重視しなければなりません。
Q8.具体的な対策としては?
A.@事業者・当局に対する啓発活動
「事業場における労働者の心の健康づくりための指針」に基づき対策を求めることが必要です。
A安全衛生委員会での取り組み
労安法に基づいて、職場実態調査、安全衛生教育の企画立案、カウンセラーや作業保健士等専門家の採用等様々な取り組みを提言できます。
くわしくは、リンク先をご覧下さい。